外科矯正手術についての「よくあるご質問」を記載しています。ご活用ください。
(東京歯科大学より一部文章を引用しています)
Q 01
詳しく診察をしてみないとわかりませんが、たいへん顎が小さい場合(大きい場合)、複雑で重度の顎顔面変形症の場合にも、顎の骨を外科手術することで治療することが可能です。外科的手術には入院が必要となります。
治療方はいろいろ選択肢がありますが、顔に美しく見えるための比率があります。その比率にもとづいて、必要であれば、小さい顎の場合は顎の骨をスライドさせ伸ばしたり、大きい顎の場合には、骨を削る外科矯正治療が可能です。それを行うことにより、大きな改善が見込まれる場合には、外科手術を行う選択肢があることを説明いたします。
大幅に骨の移動が必要な場合には、骨を外科的に手術する必要があります。外科矯正の目的は、見た目の美しさだけでなく、咬める機能も同時に重視して治療を行いますので、きちんと咬める咬み合せの状態を回復させるのも、歯科矯正治療の目的です。
歯に取り付ける装置だけで治療できる場合もありますが、歯ぐき部分が出ている場合など、必要に応じて外科治療の必要があります。装置をつける矯正治療に外科の処置を加えることで、個人差がありますがほぼ良好な状態に治療する事が可能です。
外科矯正の治療を行うことで、コンプレックスであった部分が改善し、患者さんによっては性格が明るくなったり、自信がついたり、積極的になったりする方が多いです。歯に取り付ける装置で矯正したり、必要であれば外科的な処置をすることで、かなりのケースの治療が可能です。歯並びや顎の大きさ、咬み合せなどに困った症状がある方は一度ご相談ください。
発音に障害がある場合は、咬み合せや歯並びが原因である場合があります。上記の場合、矯正歯科での治療で改善する事が可能です。必要に応じて外科手術等を用いて、本格的に矯正歯科治療を行い、かみ合わせなどの調整をおこなえば、発音し易くなります。
外科手術で後遺症が出る場合には手術時に神経を傷つけた事が原因の知覚障害(唇や歯肉がしびれた感じ)や運動障害(口が開きにくい)が生じる場合があります。このような障害は一般的にほぼ6ヶ月~1年で改善に向かうことが多いですが、多少知覚障害が残る患者さんもいます。
口内法(口の中からの)手術を行いますから、口の中には手術痕が残りますが、顔面には傷は残りません。
輸血による合併症が発生することがありますが、ほとんどの場合では事前に準備した自己血を輸血するので問題はありません。
手術後は腫れますが、手術は全身麻酔で行いますので、手術中の痛みや恐怖心はありません。
手術により異なりますが1~2週間ほど入院が必要となります。
歯や歯ぐきの下にある顎の骨を手術しますので、歯牙や歯周組織へ障害が及ぶ可能性はあります。
顎骨をネジ止めするため、このネジを除去することを含めて二度手術をすることがあります。
(吸収性の素材を使用すれば再手術は必要でない。)
移動量が多い場合には、多少後戻りがある場合があります。
顎の骨を触りますので、顔が丸く見える場合があります。
極稀にですが、顎関節症の症状やイビキが出たりすることがあります。